天秤はかり:アメリカ歴史博物館より
これは、「地金、コインの計量のための新しい便利なスケールの改良」のモデルです。フィラデルフィアにある米国造幣局の秤量者であるヘンリー・S・コクランは、1878年に特許を取得しました。TROEMNER PHILAD」の碑文は、モデルを作った会社を示しています。1893年、コクランは造幣所から134,000ドル相当の金の延べ棒を横領したと自白しました。
Balance | Smithsonian Institution
偉大な投資家たちの株の買い方売り方
発売元 (株)宝島社
別冊宝島 1030号
発行日 2004年6月28日
定価 1200円
ISBN4-7966-4118-1
かなり昔にブックオフで購入した本です。日本と世界の株の相場師19人と、その相場師の4種類の投資方法それぞれについて書かれています。今回は、その中からウォーレン・バフェットと、日本人の相場師3人について取り上げてみます。この本の中には推奨銘柄も書かれていますが、15年も経つと、市場がすっかり変わってしまっていて参考になりそうにありません。上場廃止になった会社もありました。
特別インタビューより
中国・デジタル家電などの好調で十数年ぶりの復活に湧沸く日本市場。この活況は一過性のものなのか、それとも新しい時代の幕開けなのか。ブームの生むものと深層にあるものを検証する。
一過性でした。リーマンショックで崩壊しました。家電メーカーは潰れたり、中国・台湾のメーカーに売られました。
ウォーレン・バフェット(グロース投資)
「投資の世界でもっとも難しいことは、忍耐である」
1万ドル足らずの軍資金を300億ドルを超える資産に成長させた。
アメリカンエキスプレス、ウェルズ・ファーゴ銀行、コカ・コーラの株を買う。
投資スタイル
「その企業が、将来どれだけの現金収入を生み出すことができるのか?」
投資のポイント
- 資本利益率が高い
- 事業が誰にでもよくわかる
- 世界的な成長を望むことができる
竹田和平(バリュー投資)1933年2月4日 - 2016年7月21日
「上がってよし、下がってよしの株価かな」
平成の大旦那として有名。「会社四季報」のデータをもとに投資先を選ぶので有名。購入時に注目しているのは、割安であること。売上高の伸び率など。
投資のポイント
ぐぐってみたら、以下の記述がありました。
中部日本放送(CBC)をはじめとした104社の上場企業の大株主でもあった。これは個人が大株主となっている上場企業数で国内一位の数字であった。
是川銀蔵(テクニカル分析) 1897年7月28日 - 1992年9月12日
最後の相場師。「売るべし、買うべし、休むべし」
20代後半、図書館で経済書を読み漁り、統計資料をひたすらめくった。そこで培った経済観、相場観を武器に31歳にして株を開始。わずか1年で元手を100倍にしてしまう。
是川銀蔵が唱えた「カメ三原則」
- 銘柄は水面下にある優良なものを選んで持続する
- 経済、相場の動きから常に目を離さず、自分で勉強する。
- 過大な思惑買いをせず、手持ち資金の中で行動する。
投資のポイント
- 「経済の波動」を見極める
- データの分析を欠かさない
- 株はリスクあるものと心得る
野村徳七(ファンダメンタル)1878年8月7日 - 1945年1月15日
「7割の確実性を利用」
当時の野村の日記より、「株式、公社債の投資は(中略)将来歓迎される時代が来るから、商品についての知識を十分持つべきである。証券の本質の科学的探究が必要である。(中略)会社、銀行の資産内容をよく検討し、業績、将来性を調査することが大切である」その後、日露戦争の相場戦、第一次世界大戦後の暴騰、暴落を乗り切って行く。
投資のポイント
- 日々の値動きに惑わされない
- マクロ・ミクロのデータを精査する
- 自分で得た結論は守り抜く
投資の基本4類型
グロース投資
企業の将来性に期待して投資を判断する。成長性の高い企業や好材料を持つ銘柄が対象となるため、PERやPBRは割高になりがち。
将来さらに伸びそうな企業、ベンチャー企業
バリュー投資
割安な株への投資「その企業の業績が現在の株価に十分反映されていない」という観点から、将来的に実態を反映した水準まで上昇することを期待して投資する。バリュー株は株価が低いので相対的に高配当になる傾向にある。配当やPERやPBRは代表的な判断指標となる。グロース投資とは反対の考え方。
例えば不祥事やリストラで、想定以上に株価が下落している企業
テクニカル分析
市場平均の推移、個別銘柄の値動きなど市場の上下動に注目する。極論すれば株価チャートだけで投資を決定する。企業の業績や業種、将来性などには目を向けない。短期投資をする人に好まれる手法
ファンダメンタルズ分析
企業や国家の基礎的な情報から投資の判断を行う手法。業績や市場の将来性、マクロ経済の動向などの「ファンダメンタルズ」から国、産業、企業の将来性を予測し投資を行う。ある国の見通しが良好と判断すればその国の株式市場の上場全銘柄を購入したりする。よって長期的な保有を前提とすることが多い。
ストックティッカー:スミソニアン博物館より
1990年代まで、ティッカーは重要な株式市場情報を企業や報道機関にロール紙に印刷して提供
Stock Ticker | Smithsonian Institution
まとめ
以上、4人の投資方法と投資の基本4類型を紹介しました。他にも株の掲示板でよく見かけるジョージ・ソロスさんも出てきましたが割愛しました。日本にも相場師と呼ばれる人が居て、皆さん努力し考えて行動し結果を出しています。どの方法を選ぶかは、あなた次第です。どれか一つではなく組み合わせて行う場合もあるでしょう。これから株を始めようと言う方、購入は自己責任でお願いします。この本が発売されて以降、FXや積立NISA、クラウドファンディングなど、新しい投資方法も生まれています。株価は、思いのほか変動するので、リスク分散や、いきなり全部投資などしないで、下がったら押し目買いが出来るように余裕を持ってやりましょう。
余談ですが、この本の影響を受けて、株で勝負に出たことがあります。結果は半々、特に売るタイミングがとても難しいと感じました。それと怖くてリスクを取れないです。10単位買おうと思っていても結局1単位しか買わなかったとか。あれ買っておけばなあって事が何回かあります。ソフトバンクの株も安い時に買ってたりしたんですが、1年しないうちに2倍になったので売ってしまいました。10年後の今買った当時の10倍以上になっています。建築関連の株は悲惨でした。ミニ株を2、3銘柄買っていたのですが、そのうちの1銘柄がリーマンショックで完全に紙くずになりました。/(^o^)\ナンテコッタイ
ある日のお昼 キムチどんぶり カップ麺 たくわん3切れ、リンゴ、デザートにミカンとバナナ、コーヒー。EOS 7Dのカメラの画素数を1段下げてM(3456x2304)にしてみました。はてなブログへのアップロードにまだちょっと時間がかかります。でもハングはしなくなりました。いいかも。
ではでは