歴史
一応技術者なつもりなので、マイ・オシロスコープを持っています。10年以上前に購入して、ほったらかしにしていて、気が付いたら起動しなくなっていました。テクトロニクス社に相談メールを送ると、かなり長い年月が保証期間らしく、あっさり無料で直してもらいました。ただ1年位たったら、較正しませんか?と言うメールが定期的に届くようになりました。そうゆうビジネスモデルだったらしいです。修理の時◯◯製作所と、いかにも会社で使っているように書いたのが、敗因だった?
デジタルオシロスコープの以前は、アナログオシロスコープがあって、電子機器の調整や故障トラブルの解析に利用したものです。ブラウン管が付いていたので、もっと大きくデカかったです。測定結果も簡易現像タイプの写真に撮ったり、そのうち熱感光紙にプリントアウトできるようになりました。今はUSBケーブルでパソコンにすぐ送れますが。昔はアナログ機器がたくさんありましたが、最近は1と0のデジタル機器だらけになって、それだと、ロジックアナライザの方が安価で多チャンネルを同時に測れて便利だったりします。
このような比較的安物のデジタルオシロスコープを使う時の注意点は、サンプリング数が思いのほか少なく、想定外の早い変化があった時に表示されないことがあります。ターゲットの周波数を予めよく把握しておく必要があります。この辺はアナログオシロスコープの方が優秀で、変化を捉えることが出来たりします。
高速のあまり変化のない繰り返し波形は捉えられますが、発生するトリガー条件がよく分からなくて1000回中1回だけとかの変化を捉えたいときの用途には向かないです。もっとメモリー容量が何百倍、何千倍もある高価なオシロスコープを使う必要があります。また最小レンジが5usしかないので、100MHzより高速な信号波形を測りたい場合も、もっと高速の高価なデジタルオシロスコープを用意する必要があります。
トリガー条件(測定スタートさせるための電圧条件)の設定は初心者には難しいかもしれません。電圧条件の他にも、結合はAC(交流)にするのかDC(直流)にするのかとか、このオシロでは(エッジ、ビデオ、パルス)をトリガー条件として選べるようになっていて、エッジはさらに立ち上がり、立下りを選べ、ビデオは極性を選べます。パルスは、条件とパルス幅を設定できます。トリガーが発生してから何ms,何秒後に測定開始するかも設定できます。
プローブの校正
このオシロスコープは、真ん中下に基準信号を出力する端子があり、そこにプローブをつなぎ、根本に埋め込まれたボリュームをプラスドライバで調整することにより、波形の立ち上がりエッジを校正できます。4本全部調整します。
左に回し過ぎの波形
右に回し過ぎの波形
丁度いい波形
USB経由で取り込んだ波形
プローブの注意点
プローブの中の芯線は細いので、片付ける時は、プローブの線を縛ったりしてはいけないです。グランドは、1本1本に付いていますが、できるだけ全部をグランドに繋げるようにしましょう。
秋月電子に1MHzのLCDオシロスコープキットが売られています。低速機器のアナログ波形チェックは、これで十分かも。
ではでは
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